活動報告

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【フィリピン】HOLPFI 困難に立ち向かうマイの人々

ハンズ・オブ・ラブ・フィリピン HOLPFI 困難に立ち向かうマイの人々

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分校から本校開設へ一歩
 2017 年10 月よりピナマラヤン県サファ村小学校のマイ分校としてスタートして、はや1年半が過ぎようとしています。その間、村のリーダーと教育省との話し合いで、将来的な必要から分校ではなく、本校として開設するための可能性とその準備が進められてきました。実際、本校とは距離も離れており分校と言うこと自体に無理がありました。

 本校として開設するための最大の障害は学校の敷地でした。またマイ村自体も人口が増え、狭い谷間に寄り添うように住んでいるためにマイ村の住民たちも移転先を探していました。
 教育省から与えられた条件と村の現状、そして将来の必要を考えた結果、村人と村のリーダーが出した答えは、本校開設ができる土地に村ごと引っ越すことでした。


土地取得に向けて
 一般に途上国の問題の一つに、人々が持つ財産に関する権利が法律上十分保証されていないこと、人々が法律や土地取得の仕組みを十分理解していないので適切な方法で管理されていないということがあります。
 ここフィリピンも同様で、特に土地に関しては、法律よりも以前の慣習が優先されるという私たちには理解しがたい状況があり、さらに近年原住民固有の権利がそこに加わり、その土地の使用状況、権利がどうなっているか複数の官庁に問い合わせないと分からないという現実と向き合う必要がありました。
 日本では土地の権利は、法務局にいけばすぐに分かりますがフィリピンではそうではありません。調べるためにお願いの手紙を作成し、ミンドロ島からマニラにきて官庁にお願いして、その返事を待ちます。私たち主導でやればそれなりの時間短縮になりますが、それでは地域の代表はいつまでたっても私たちを頼ります。私たちのスタッフが同行しつつ、手続きの仕方を一つ一つ学んでいただきました。
 結果として分かったのは「土地の権利を登記している人はいないが、所有権を認められている人がいた。その記録は、1979 年にまでさかのぼり、その方はすでに亡くなっている。」権利は血縁者に相続されることになっていて二人の娘さんにその権利があることまで突き止めました。その記録にある人と今の土地の使用者の父親の間で、権利委譲があったらしいのですが、その書類はありません。今の土地の使用者はその息子さんです。いま、その息子さんと具体的な交渉に入っています。

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【写真:今後の土地取得に向けて話し合うマイの住民】
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【写真:住民がいなくなり建物だけが残るマイ村(※教会堂だけは新村に移設)】

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【写真:アルサビ村】

マイ村からアルサビ村へ
 2019 年2 月マイ村の代表アーマン氏から、NPA(新・人民軍と呼ばれる毛沢東主義を標榜する共産ゲリラ、フィリピン中の山地にいる)から村人を守るために村ごと移転候補地に移動したとの連絡を受けました。昨年末よりNPAの活動が活発化しているとの情報がありましたが、選挙時期(今年5 月に予定されている)になると活動が活発化する傾向はいつものことですし、そもそも公式には2012 年以後、ミンドロ島にはNPA はいないことになっているはずで、あまり危機感は感じていませんでした。今回、NPAの接触があって初めてわかったのですが(村人の多くや教会の代表は知らなかったと言っています)、前村の代表はNPA に従うことを約束していたらしいのです。
 今回のNPA の接触は、新しい代表に今までどおり、マイ村がNPA の活動に協力することを要請するために来たようでした。新しい代表はその要請を断ったのですが、このNPA はあきらめず二日とあけずに村を訪ずれ、危機感を感じた村の代表は移動を決断したということでした。村のリーダーの一人、フィン氏の父親は、NPA を家に泊めたことが原因で協力した見なされてフィリピン軍に射殺されたと聞いています。村人の多くはNPA に協力することは別のリスクを負うということを理解しており、アーマン氏は今回のNPA の要請を拒否したと思われます。
 今の土地の使用者は、売ること、緊急避難的にマイ村の人がアルサビに住むことは了解していますが、現在、土地の取引をしている状況でのこの出来事は土地の使用者にあまりいい感情を与えていません。学校はとりあえず仮教会堂でおこなわれています。
 仮設の家は決して快適とは言えず、元々人が住んでいない場所であるので、私たちも行ってみて分かったのですが、体に害する虫も多く早急に住む環境を整える必要があります。
 今まで積極的にコミュニティの問題解決に取り組むことがなかった、十分な教育を受けていないリーダーたちが、相談をしながら解決の方法を考え、問題に取り組んでいることはコミュニティの人々とって大きな変化です。この変化に他のコミュニティのリーダーたちは驚いています。マイ村のリーダーの行動が実を結ぶことができるよう、続けてご支援いただければ幸いです。

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【写真:移転のための計画を立てている村のリーダーたち】
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【写真:アルサビ村の仮教会で学校を再開】


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