活動報告

支援金がどのように用いられているかをご報告いたします。

【モザンビーク・サイクロン緊急支援】生活基盤の多くを失った人々の厳しい現実

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サイクロンで被災された人々への応援を感謝いたします。
元モザンビーク駐在員ローレンス綾子(当時:小倉綾子)さんが4月中旬から3週間、国際NGO アイリスグローバルの緊急支援活動にボランティアとして参加。活動とともに、かつてJIFH スタッフとして派遣されたベイラ市のムササ地区にも足を運び、被害状況を知らせてくれました。ハンガーゼロは現地NGO との協力や国際飢餓対策機構モザンビークとともに被災者支援を進めています。ぜひ続けて応援をお願いいたします。

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【写真:綾子さんと国際NGO メンバー】

▪ 元駐在員 ローレンス綾子さんが報告
 サイクロン・イダイが襲った日(3 月14 日)は、夕暮れ時から風がどんどん強くなっていったそうです。それからものすごい風と雨が打ち付け始め、停電になりました。人々は、周りの屋根が剥がれて飛んでいったり、木が根こそぎ引き抜かれたりして屋根の上に倒れてくる音などを聞きながら、数時間を過ごしました。真夜中になると辺りが静かになり、少しほっとしたところで、ブーメランのようにサイクロンが戻ってきて、明け方4 時ごろまで最初よりもっと強烈な風と雨がベイラを襲いました。壊れかけていた屋根や、塀などが2回目の上陸で相当崩壊したそうです。

 夜中に水没してしまった村々は、6 百人以上の人々が命を落としました。村全体が水没したブジという場所を訪れましたが、泥やわらで出来た集落はほとんどの家屋が倒れていました。またマンゴやパパイヤ、ココナッツの木々も倒れ、むき出しになった土に強い日差しが照りつけていました。地元の牧師によると、洪水の夜は、近くに唯一あったコンクリートの建物に登れるだけの人々がよじ登り、そのまま3 日間も救助を待ったそうです。

 サイクロンで稲穂もメイズ(トウモロコシ)も、全て水に浸かってしまい、人々は家と同時に食料も全て失いました。畑を再開できる人々は、今大急ぎで種を蒔いています。メイズは3ヶ月後にはなんとか収穫が望めそうですが、当分の間、深刻な食料不足の問題は続きそうです。

 家を失った人々は、NGO や政府が設置した仮設住宅で集団生活をしたり、支援で受け取ったビニールシートやタープなどで仮小屋を作ったりしてしのいでいます。主幹道路を車を走らせると、まだ村には戻れない多くの集落が道路沿いに存在します。

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【写真:急場をしのいでいる仮小屋。それでも子どもたちは明るかった(綾子さん)】


 もう一つの大きな課題は水です。洪水で人々の貴重な水源が汚染されていて、コレラ感染者は5 千人を超えました。コレラは感染すると1、2 日以内に死亡するケースも多く、感染率も非常に高い危険な病気です。NGO や自治体職員などが村を巡回して、注意を喚起したり、フィルター付きバケツを配布したりしています。今までどれだけの人々がこれらの村々を巡回して説明したかわかりませんが、洪水の後でさえ、裏庭に掘った穴からコップですくって直に飲んでいました。それを見ると、20 年前に駐在していた頃とあまり変化がなく、何を通して人の行動や価値観は本当に変わるのだろうか、と改めて考えさせられます。

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【写真:マンゴツリーキッズの園児たちと被害を受けた園舎】


元里子が運営する幼稚園も被害
 私はJIFH を通して派遣され、1996 年から2001 年までは、国際飢餓対策機構モザンビークの子どもプログラムのプログラムマネジャーとしてベイラに住み、ここドンドから15 分ほどのマファンビッシ(ムササ地区)でも子どもたちの支援をしていました。今回、元里子(サポートチャイルド)の一人で「マンゴツリーキッズ幼稚園」を経営しているアデリーノ・セメンテの家に立ち寄りましたが、幼稚園の被害は大きく、子どもたちと地区の人々へのサポートの必要性を強く覚えました。

 4 年ぶりに訪れたモザンビークは大きな苦境の中にあります。しかしいつものように笑いが絶えない陽気な国でもありました。私はそれでも今日を明るく生きる人々が「やっぱり大好きでたまらない」との思いを強くしました。


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FH モザンビークの緊急支援活動
カボ・デルガード州の州都ペンバでコレラの発生に対応するためユニセフの居住センター(accommodation centers)で給水サービスと衛生キットの提供を行っています。
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募金は、郵便振替で「モザンビークサイクロン」と明記。
又ホームページからも募金ができます。 【募金受付は6 月末まで】


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