活動報告

支援金がどのように用いられているかをご報告いたします。

【フィリピン HOLPFI】コミュニティ問題への取り組みの励まし、自立と人材育成の支援

フィリピン/ハンズ・オブ・ラブ・フィリピンのエバスタッフからの報告
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【写真:移転後にもう一度村づくりの学びを実施(アルサビ)】
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【写真:移動中のスタッフ】


ハンズ・オブ・ラブ・フィリピン(HOLPFI)はコミュニティの自立に向けて人々と共に13年間歩んできました。人々が自分に与えられている潜在能力や資源に気付き、希望をもって持続可能な生活の質の向上を目指すことができるように支え続けています。駐在員の酒井保・慶子スタッフは、昨年始めのNPA(共産ゲリラ)の出没や今年のコロナ感染拡大により安全面や国の厳しい渡航制限で現地に入れない状況が続く中、HOLPFIスタッフを通じて現地の人々をフォローしています。今回は、ミンドロ事務所責任者でプロジェクトマネージャーのエバ・パノピオが報告します。彼女は2017 年に世界食料デー大会での現地報告者として来日しています。

 マンヤンと呼ばれているミンドロ島原住民のタウブイッド族の人たちが暮すアルサビ村(以前のマイ村)は、HOLPFIが関わっている地域の一つです。人々は5年前、私たちの働きを通して、自分たちの村をどんな村にしたいのかに気付きました。そして子どもたちが読み書きを学べる公立学校が欲しいという夢を持ちました。そうすれば進級して学校に通い続けることができるからです。アルサビ村は近くの村へ7.7㎞、歩いて2、3 時間です。その村に行けば日用必需品を買うことができ、学校、ヘルスセンターがありますが、マヨ川とスンダ川という2つの川を38 回渡らなければなりません。子どもを学校に行かせたい、という人々の夢は叶うべくもありませんでした。

学校は自分たちで建てればいいんだ
 村の人たちは目標を達成する方法を変えることにしました。自分たちで学校を作ることにしたのです。今、村にはお父さんたちが建てた4つの教室があり、教育省から先生が3人派遣され、今年は幼稚園から3年生まで66 名の子どもたちが登録されています。教育省はコロナの影響で8 月24 日から新学年とし、モジュールを用いての自宅での学習、またはオンラインでの学習を始める予定でしたが、準備が間に合わず、始業日は10 月5 日に延期されました。

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【写真:お父さんたちによって新たに増築された2教室(アルサビ)】

 教育と共にアルサビ村の人たちは清掃、水源、健康と衛生、リーダーシップトレーニング、ファイナンスマネージメント、土地の権利取得のための勉強などに取り組んでいます。村の人たちはここ数年で自らが率先し、責任をもって一つ一つのプロジェクトに取り組むことの大切さを知ると同時に、目標達成には時間がかかること、忍耐、一致、お金、努力が必要であることに気付き始めています。
 変革は時間のかかるプロセスです。人の考え方や行動は文化、信念、価値基準によって形作られていくからです。HOLPFI はリーダー自身が今までとは違う考え方を取り入れて、地域の人々の必要に応えることができるよう関わり続けていきます。


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【写真:教育支援保護者会の様子(アルサビ)】


サンアンドレス地区教育支援
 「分かち合うことは思いやること」と言われていることは真実です。貧困の中にある若い人たちが将来の夢を達成するために学べる道を備えるBlessed Education Program(神の祝福の中にある教育プログラム=略してBEP)は、フィリピン国内の支援者によって支えられています。

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【写真:教育支援保護者会(タガログの村)】

2009年にHOLPFI が通学支援として始めたプログラムから派生した支援です。地方にある村から公立中学、高校は遠く、村からのジプニー(乗り合いタクシー)は1 日に1台しか出ていません。このような限られた交通手段では通学することも簡単ではありません。これは個人の問題ではなく、コミュニティ全体の問題でもありました。
 BEP プログラムは、子どもたちが中・高等教育を受ける事の大切さを村の人々が受け止めたことで、今も村で継続されています。2015年にHOLPFI はサンアンドレス村の地域開発を一旦終了しましたが人々とのつながりは続いており、その村の最も貧しく、経済的に困窮している家庭の若者をこのBEP プログラムを通して支援しています。
 HOLPFI は教会や個人個人に働きかけ、支援者を募って支援金を集め2015年から2020年に総計62人の生徒を支援することができました。17 名が中学を5名が高校を、1 名が大学を卒業しました。このプログラムも他のプログラム同様、多くのチャレンジがあり、修正が必要な面も残されています。せっかく与えられた学びの機会を途中で手放してしまった生徒たちもいました。しかし期待いっぱいの将来に向かって必死で頑張っている生徒たちを、支援者たちは希望を持って応援しています。


地域への奉仕を通じて心を育む
 奨学生たちはそれぞれの必要に応じて交通費、授業料、寮費の支援を受けます。今年は中学生から大学生まで30名の奨学生を13名の支援者が支援してくださっています。HOLPFI は経済的支援に加えて、年に2回、学校の休暇中にキャリア開発の学びとカウンセリングを行なっています。このセッションではビジョンを持つこと、将来の計画を立てること、自分たちを育ててくれた地域に貢献すること、卒業した後、困っている人を助けることを学びます。
 またBEPの奨学生は毎年100時間、地域に奉仕することが義務付けられています。タガログの奨学生は地域で勉強に困難を覚えている子どもたちの家庭教師をし、マンヤンの奨学生は村に落ちているプラスチックゴミを拾ったり、水源からのホースを修理したり、村のゴミ捨て場の穴を掘ったり、雑草抜きをして村をきれいにしています。他の学校の生徒もこの様子を見てこの活動に参加しています。保護者は子どもたちが、勉強の機会を与えられているだけではなく自分たちの住む場所に気を配り、また他の子どもたちに影響を与えているこのプログラムに感謝しています。
 コロナの世界的流行の中、またどんな変化が起こるかはわかりませんが、奨学生たちが地域の変革にどのような役割を担ってくれるのか期待をしています。大きな心で支援し、子どもたちに祝福を与えて下さっている方々が、若者を善良で責任感のある地球市民へと成長させて下さっています。1人が1人を支えることが将来への希望を生み出そうとしています。


HOLPFI(Hans of Love Philippines Foundation Inc.)

2008年JIFH(現HZ)の支援を受けて、フィリピンにおいて持続可能な開発(ビジョンオブコミュニティ)を推し進めるために立ち上げられました。それ以来、東ミンドロ州の山間部で原住民マンヤン族をはじめ、住民自身が主体となる活動支援を続けています。HOLPFIは、HZ の酒井保駐在スタッフが責任を担っています。

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②酒井保指定で募金する(酒井指定はウェブでは不可)

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