活動報告

支援金がどのように用いられているかをご報告いたします。

【モザンビーク】若い農夫たちを応援する新しい取り組み

Young Farmer's Partnership

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ハンガーゼロは、2020年4月より東アフリカのモザンビーク・ソファラ州ゴロンゴーザ地区で現地パートナーのハンズ・オブ・ラブ(モザンビーク)を通して若い農夫を支援する「Young Farmer's Partnership」に取り組んでいます。活動当初、コロナ感染対策での外出禁止やトラクターが確保できないなど、農地の準備(開墾)に困難もありましたが力を合わせて乗り切りました。努力のかいもあってこの5月には農業実習3期目を迎え、参加した若い農夫たちが手応えを感じるようになってきています。現地からの報告をまとめました。

収穫物を販売して収入を体験

【活動の経過】
①現地にセンター事務所を設置、常駐スタッフ2名を配置
②地域リーダーと交渉し農地用の土地を確保し開墾
③地域から参加する農夫を募集(最初に10名が参加)
④野菜づくりの専門家の指導による農業実践
⑤野菜の収穫と販売
この取り組みには当機構のモザンビーク元駐在員ローレンス綾子さん(旧姓・小倉)もスタッフとして参加、活動全般をフォローする役割を担っており、現在はコロナ禍でできませんが、日本から現地に足を運ぶこともあります。
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【活動の目標】
農業技術を学んだ若い農夫たちの成功例が増えて、持続可能な農業が地域全体へと普及していくこと。

第一期目 2020年4月~
[植えた作物]
・トマト、玉ねぎ、紫玉ねぎ、キャベツ、レタス

[学習内容]
・コンポストの作り方
・スペーシングの実践(野菜の間隔を開けて植える方法)
・枯葉などを使用するマルチング("神の毛布") とその効果について
・植え替えの方法

<結果>
収入を体験しました。中には「これだけのお金を得るのにこんなに働かなきゃいけないんだ」と気づき、早々に諦めて離脱した若者もいました。

[その他の活動]
・侵食防止のために小川沿いにバナナの木を植栽
・ユーカリで塀を作るため、ユーカリの搬送と皮剥き

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写真:参加農夫と農業指導員

第二期目 2020年10月~
[植えた作物]
 玉ねぎ、ピーマン、とうもろこし、ピーナッツなど

[学習内容]
・水やりを減らして効果的に植えるための新しい畝作り
・コンパニオンプランツ(一緒に植えることで、お互いが受 益する相性の良い植物)
・コンポストの作り方
・スペーシングの実践
・マルチングとその効果について

<結果>
 今回は「コンパニオンプランツ(混植)」としてピーナッツ(窒素を土に放つ)と、とうもろこし(窒素を大量に消費する)を一緒に植えてみたところ、どちらも豊作で、ピーナッツは良い収入源にもなりました。玉ねぎは収穫前に半分近くも盗まれたので、まだ小ぶりでしたが早めの収穫となりました。畑が道沿いにあるので、窃盗対策は今後の課題です。

[その他]
・侵食防止のために小川沿いに植えていたバナナの木が雨季の雨でほぼ流出
・ユーカリで塀を作るため、ユーカリの皮むきと防虫剤のペイント
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第三期目 2021年5月~
[種から育てた野菜を使っての植え替え]
 玉ねぎ、レタス、キャベツ、ピーマン、にんじん、トマト、 ビーツ


地域リーダー対象に説明会

[ワークショップ開催]
 今年 5 月1日に今までの働きを地域リーダーに説明して理解してもらい、新たな若者たちの参加を呼びかけるワークショップを開催。(それ以降、毎月開催)

内容は以下の通り
1) 新しい栽培法とその経験の分かち合い
2) 栄養価の高い新しい食材の紹介と試食会
3) 薬用食物の紹介とその用い方
4) 栄養と免疫について

【今後の展望と課題】
 若者たちへの研修と同時に、まだまだ未開発な畑を発展させていかなければなりません。ユーカリの塀作り、見張り人用の小屋が目下の予定で、それが終われば鶏小屋に着手していきます。まだ初年ですので、土づくりをしながら試行錯誤を続けています。収入を上げるために時期をずらしての栽培や、あまり市場に出回っていない作物の栽培(ビーツなど)を試験的に行っていきます。
 2022年からは、そこで学んだ経験を用いて、来年開校する学校で校庭を使って子どもたちにも教える予定です。

課題は農業を軽視する若者の意識改革
 現代の若者は農業を軽視する傾向が強く、学校などを口実になかなか親の畑を手伝いません。「自分は仕事を見つけるんだから農業なんて」と言う価値観が一般的に浸透しています。一方、仕事をしつつ農作物も育て、自分が食べる物以外にも収入のために様々な野菜を試している若者も少なからずいます。ゴロンゴーザのような田舎では就職先は非常に限られており、苦労を重ねて高校 3 年まで卒業したものの、仕事に就けず行き詰まり、がっかりしている若者が多くいます。繁栄する農業を学ぶことはもちろんのこと、若者たちが自ら切り開く生き方を実践する表現の一つとして、彼らがこのプログラムからヒントを得るきっかけになればと願っています。

ハンガーゼロ・サポーターになって、この活動の応援をお願いいたします。

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