スタッフブログ

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変わるものと 変わらないもの < 連載 14 >

ラテンアメリカの人々とともに

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ボリビア多民族国 駐在 小西小百合

"11月10日、ボリビアのエボ・モラレス大統領がメキシコに亡命した"との短いニュースが日本で流れたのは、私が一時帰国していた昨年2019年のことでした。詳細は殆ど報道されませんでしたが、私はすでにボリビアの友人たちから現地の写真やビデオ、くわしい情報と祈りの要請を毎日のように受け取っていました。驚く様な状況が、昨年10月から11月にかけてボリビアでは起こり続けていたのです。

 事の発端は2019年10月20日に実施された大統領と国会議員選挙の開票手続きに対する抗議活動でした。エボ大統領はボリビア初の先住民族(アイマラ族)出身者として2006年に就任。しかし最長10年(2期)の在任期間が過ぎても辞任しない彼に批判が殺到し、彼の大統領継続を受け入れるか否かの国民投票が2016年2月21日に実施され、継続に対して"不信任"が過半数を占めました。それにも関わらず、彼は権力で法律を改正し在任13年を経た2019年10月の選挙に大統領として3選出馬したのです。

開票システムが突然停止!

 当日午後からの開票は対抗馬が優勢、そのまま当選すると誰もが思えた状況でした。私の友人も加わって多くの人々が政府側の不正が無いようにと公開の開票所に詰めかけましたが、警察隊が市民に催涙弾を発射し、開票の場に立ち会えないように妨害しました。そしてその混乱時、突然コンピューターの開票システムがストップし、作業は翌朝に持ち越されました。驚くべきことに翌日システムが修復した瞬間、票数はエボ大統領優勢に変わっていたのです。そして25日最高選挙裁判所(TSE)は100%の集計結果を発表し、彼の勝利を宣言しました。

 これを受けて反政府派市民が「選挙の無効と大統領辞任」を要求し、抗議活動を展開。私が住むコチャバンバでは若者たち(14歳~)がバイクと徒歩で抗議を開始。私が出席している教会のすぐそばの小さな広場が、反政府派市民たちの決起集会場所になりました。

バイクで政府支持派の侵入を阻止する若者たち.jpg

 全国で政府支持派の群衆が各州の中心部を占拠しようと押しかけ、各地で市民同士の衝突と混乱が起こる中、全国(9州)の国家警察は反政府派を抑圧、手作りの武器で対抗する人々の多くの血が流されました。

 私の親しい友人でクリスチャンの女性医師は「私たちは鎮圧されてしまう。大統領の永年の独裁政治が確立され、ボリビア人の人権と自由は奪われてしまう!」と悲痛な思いを抱きながら、それでも必死で負傷した人々の介護を続けました。これらの連絡を受け、私は日本の知人たちにも知らせてボリビアの政情が一刻も早く、正しく鎮静化されるようにと神様に祈り続けました。


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