スタッフブログ

スタッフが業務や生活の中で通じて気づいたことや各事務所でのハンガーゼロ の取り組みを紹介します

【コンゴ民主共和国】感染拡大が続けば貧困層にさらなる試練

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 新型コロナウイルスの感染拡大がコンゴ民主共和国で始まった3月10日の時点で、すべての活動地(プウェト、ルブンバシ、カレミ、キンシャサ)の人々の健康状態と活動の進捗具合を把握するために電話による連絡体制を構築。(緊急事態宣言で外出は自粛中)カレミは村長のンクンダ氏から、プウェトは農業プロジェクトを行うパメラさんを含む3 人の協力スタッフから5つの村の状況について報告を受けています。またルブンバシとキンシャサも同様に状況確認に努めています。
(報告:ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ駐在員 ジェローム・カセバ)

新型コロナウイルスへの認識不足が警戒意識を弱める
 コンゴ民主共和国における5月7日現在の感染者数は682 人。首都キンシャサが652 人、北キブ州7人、南キブ州4 人、イツリ州2 人、クウィル州1 人、カタンガ州(ルブンバシ)10 人。新たにコンゴ中央州で6人。キンシャサでは市の刑務所と兵舎で140 人以上の感染が確認されました。コンゴ民主共和国で感染が拡大し始めた当初、女性の感染率は12% でしたが、最近では38% まで上がりました。

 最初の新型コロナウイルスの感染者は3月10日に首都キンシャサで確認されました。フランスから帰国した52歳のコンゴ人でした。この時点では「新型コロナウイルスは寒い国でのみ起きる」とか「白人のみに感染する」という考え方が国民に広がっていたこともあり、新型コロナウイルスの危険性が伝わりませんでした。そのためキンシャサでは人々が木の根や葉っぱを煎じたものなどの伝統的な民間療法によって予防ができると信じていました。

 それでも政府がWHO などの機関と連携してラジオやテレビなどのメディアや地域の保健員による啓発活動を進めた結果、新型コロナウイルスの危険性や感染予防の重要性が伝わり、人々が政府に協力するようになりました。検査は、コンゴ全土で1日120 人程度だったものが、世界保健機関の支援で500 人まで拡大しています。検査キットと検査機関の不足のために、キンシャサ以外では検査ができないことが大きな課題です。感染者は現在までにキンシャサのほか7州に広がっています。南キブの新型コロナウイルス対策チームのトップは、性暴力の被害女性への支援活動で、2018年にノーベル平和賞を受賞したムクウェゲ医師です。

ロックダウン対策は貧困者には困難
 キンシャサでは感染拡大を防ぐために、ロックダウンが続けられていますが、人々の多くは生活に余裕はなく、食料、水、その他の生活必需品を得るために外出の自粛ができません。貧困者への抜本的な生活支援がない限りロックダウンによる感染予防効果は薄いと思われます。

 4 月24 日にハンズ・オブ・ラブ・コンゴの活動地カタンガ州ルブンバシで初めて確認された感染者は58 歳のコンゴ人で、ナイロビからタンザニアとザンビア経由のバスに乗車していました。この事態をうけてルブンバシでは、緊急事態宣言が4月24 日からさらに15 日間延長となり、バスなどの交通機関も運休しています。現時点までに、スタッフ、活動地域の住民、孤児院の子どもたちに感染は確認されていません。

HOLC活動地での感染者情報で直ちに予防対策
 ルブンバシで感染者が確認されたと聞き、活動地のコミュニティへの影響を考えて私たちHOLC スタッフは恐怖を覚えました。プウェトの協力スタッフとルブンバシの協力者である牧師に電話で話し合い、プウェト・ルブンバシ共にコミュニティ内に感染者がいないという情報を得ましたが、こまめに手洗いをする、多数で集まることを避けるなどの感染予防策を徹底することを確認しました。
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 カレミでは感染者は未だ確認されていません。カレミの村長によると、カレミの保健当局の担当者が毎週ルフンクウェキャンプを訪れ、そこで生活している国内避難民の健康状態をチェックしているようです。

エボラ出血熱の第2波が新たな懸念にも
 新型コロナウイルスの感染拡大と並行して、北キブ州の町ベニでは4 月21 日までにエボラ出血熱の感染者が6 人確認されました。世界中が新型コロナウイルスに注目している中でエボラ出血熱の感染拡大の第2 波が来るかもしれないという懸念があります。

●コンゴ政府の新型コロナウイルス感染対策
1 医療特別委員会を設置
2 感染リスク国からの航空便の乗り入れ禁止(大統領令)
  3 月19 日よりEU 諸国、韓国、中国を含むすべてのハイリスク国が対象。
3 大学を含むすべての学校の閉鎖
4 人と人との距離を置くことやマスク装着を推奨
5 首都キンシャサをロックダウン
 (3月26日 大統領が緊急事態宣言発令)
 ・キンシャサ発着の全ての航空便が発着禁止
 ・外出時のマスク着用義務付け


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「 緊急救援募金」にご協力ください!
コロナ感染拡大により、ハンガーゼロの活動地でも人々への感染リスクや食料確保などが緊急的な課題となっています。このためハンガーゼロは、ルワンダでの食料配布やケニアの保健衛生改善、インドネシアの妊婦健康促進などでの取り組みを強めて、コロナ感染の影響下にある人々を助けていきます。ぜひ応援をお願いします。

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