スタッフブログ

スタッフが業務や生活の中で通じて気づいたことや各事務所でのハンガーゼロ の取り組みを紹介します

変わるものと  変わらないもの 連載〈20〉

ボリビアでのコロナ新規感染者数は、12月1日時点で539,762人(注1)。
感染の再拡大が続いています。

2020年10月にコロナ陽性が判明した時、両親がウイルスの存在を信じなかったがゆえに治療の一切を拒否し、亡くなったハンガーゼロ(HZ)支援地のサポーターチャイルド、マガリーちゃん(16歳)。とても心が痛みました。現地の風習や文化的背景の他、先住民に影響力の強い政党が「コロナは暫定政府が政権維持のために流した偽った情報である」と吹聴し、また全国テレビで「白人のみがかかるウイルスだ」と発言したこともあり、田舎地域の多くの人々がコロナの存在を信じない、また近代医療を拒否することにさらに拍車がかかってしまったのです。その弊害を受けて最も苦しむのは弱い立場の子どもたちです。

FHスタッフが粘り強く説得

一方、同じ地域でとても嬉しい出来事もありました。同年7月末にHZ支援のソニアちゃんの父親イラリオンさんがコロナに罹患しましたが、本人も家族もやはりウイルスの存在を信じず、治療を拒否しました。そして症状が悪化するにつれて家族は絶望と無力感で農作業が手に着かず収入が無くなり、それを補う為に羊やリャマなどの家畜を手放したので、生活が困窮していきました。

その事を知ったFH(注2)スタッフは、家庭を訪問して家族を聖書の言葉で励まし、共に祈りました。またコロナ感染の症例が実際に確認されていることを説明し、医師の診察と治療を勧めました。それでもイラリオンさんは治療を拒否し続けましたが、FHスタッフはあきらめずに祈り、物心共の支援を続けた結果、11月に彼はついに治療を受ける決心をしたのです。彼は徐々に快復。家族は神様に感謝し、彼も家族も将来に向けて希望が持てるようになりました。

イラリオンさんはこのように言っています。「最初はこの病気を信じませんでした。FHスタッフが訪問してくれたおかげで、神様に祈りつつ診療所に通って治療を受け、元気になることができました。家族を養うことの大切さについてもわかりました。」

一人の人の価値観の変革は容易ではありません。悲しい出来事も多々あります。しかしまず"目の前のこのひとり"に関わっていく事が、その人のみならずその人の家族、隣人、地域の人々の価値観と生き方の変革へとつながっていきます。そのことを覚えつつ、これからもこの活動を続けていこうと思っています。
 注1)資料:在ボリビア日本大使館
 注2)国際飢餓対策機構

快復して喜ぶイラリオンさん.jpg
写真:快復を喜ぶイラリオンさんと妻のシリラさん

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写真:イラリオンさんの病状を診るFH 保健衛生スタッフ

変わるものと  変わらないもの 連載〈19〉

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