チャリティコンサートや講演会、国際協力イベント、世界食料デー大会などのご案内です。
2022年12月07日
福音落語家でハンガーゼロ親善大使のゴスペル亭パウロ(小笠原浩一)さんが11月3日~6日までの4日間、沖縄の5教会、ライフセンタービブロス堂(キリスト教書店)、FM宜野湾で落語公演をいたしました。
沖縄には(たぶん)寄席もなくあまりなじみのない落語です。参加した方々から「生の落語初めてききました!」と言う声が多く聞かれましたが、実は私も生の落語を聞くのは初めてでした。
「落語んりいーせーちゃーるむんやが!」(「落語ってどんなものだろう!」)
「しかむ福音落語んりいーせーちゃーるむんやがやー?」(「しかも福音落語ってどんなもの?」)とわくわくしながら初日(3日)沖縄キリストの教会で開催された第1回目の公演へと出かけていきました。
司会をされた沖縄キリストの教会の金牧師は3年前に大阪から沖縄に来られたそうで、さすがに皆の心を掴むのが上手い!アットホームな雰囲気の中で落語が始まりました。
演目は、一席目は古典落語で、「癪(しゃく)の合い薬」。もう一席は福音落語で「罪ゆるされた女」。
落語は目線としぐさと間(ま)が大切!
使うものは扇子と手ぬぐいの二つだけ。身振り手振りや声色を変えて老若男女を一人で演じ、何よりも表情が豊かでとっても面白い(お顔の筋肉がよく動く)!それだけで引き込まれていきます。
2席終わって、いっぺー、うむさたん!(とっても面白かった!)
やしが、まーが"おち"やが???(けど、何処が"おち"なの???)
"おち"がわからん・・・。 ("おち"が分からない・・・。)
帰りの車の中で、田村スタッフに説明してもらってなんとなく分かった、ような。涙
2回目はFMぎのわん。ここは残念ながらお伺いすることができませんでした。
3回目の公演(2日目・4日)はライフセンタービブロス堂。この公演から田村スタッフが「よ!待ってました!」と「かけ声役」になり場を盛り上げます。
冒頭、落語について解説をされたので、落語に馴染みのないうちなんちゅ(おきなわ人)も理解できたのではないかと思います。頷きながら聞いていたり、後ろの方では展開を先読みしクスクスと笑う声も聞こえました。
演目は前日と同じ「癪(しゃく)の合い薬」と「罪ゆるされた女」。
説明を聞いていたので、昨日より理解ができるようになりました。
加えてひとつヒントをいただきました。ある方が「将棋やオセロが分からないと、難しいかもしれないねー。」言われました。将棋やオセロにヒントがある・・・。
落語には最後の"おち"だけでなく、"おち"に繋がる最初の"ふり"があることが分かってきました。
「罪ゆるされた女」の"ふり"と"おち"は?
小笠原さんの子どものときのヒーローがウルトラマン。小学校生になると野球に変わり、しかし、雨の日は野球はできない。そこで登場するのが"将棋"や"オセロ"。
将棋だとあと一手で勝てるというと"王手"。オセロだと勝てるときに「積んだ」。負けそうになると「積まれた」と言うようですね!
場面は展開し、2000年前のユダヤ。まことのヒーローであるイエス様の人気を妬む祭司長と律法学者のやりとり。なんとかしてイエス様を陥れようと画策します。思いついたのが、遊女を民衆の前に引き出して、イエス様がどのようにするか試したのでした。イエス様の取った行動は「あなたがたの中で、一度も罪をおかしたことの無い者から石を投げろ」と一言。それを聞いた人々は年長者から始まって一人ずつ去っていき、イエス様は自分にかけられた罠を跳ね返したのでした。
「罪(積み)が無いことには勝負になりません」と相成りました。
落語って、奥が深い!
長くなったので今回はここまで。続きはまた次回に。