世界の飢餓ニュース

私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。

【FAO】飢餓予防を目指す森林教育

 FAOは、森林の持続可能な利用と保全について、子どもと若者の意識を高めることを目的に2つのプロジェクトを主導し、国際森林デーを開催した。とくに森林の未来を守るための林業教育の重要性を強調している。人々の環境意識のために、ドイツは200万ドル超を資金提供。日本でも林野庁が「国際森林デー2019 みどりの地球を未来へ――次代へつなぐ森林と木の文化」と題してイベントを開催している。

「森林は、空気、土壌、水、そして人々を健康に保つのに役立つ。また気候変動、取飢餓解消など、私たちが直面している最大の課題に取り組むうえで重要な役割を果たす」と、FAOホセ・グラツィアーノ・ダ・シルバ事務局長は述べた。

 現在、持続可能な形で開発できる森林の減少、土壌の劣化、経済戦争により、森林の状態は危機的な状況にある。これらは気候変動と飢餓状態に密着した問題であり、人々の食糧安全保障にとって喫緊の課題でもある。

 最大の課題は、森林の問題が地球規模の影響をもつことに関する理解不足である。特に都市部では人と自然の断絶は増大している。FAOは、この問題は教育によって克服され得るとみている。しかし、大学で林業を学ぶ若者は少なく、教育カリキュラムに森林教育を含む小学校や中学校はさらに減少している。

 これらの状況に対して、国際森林デーで発表されたプロジェクトは、タンザニアとフィリピンの9~12歳の子どもたちに対する森林リテラシーの向上教育だ。それは持続可能な管理意識を高めることを目的としている。両国において森林地帯が、農村人口の食料安全保障、エネルギー需要と生活のために不可欠な要素だからだ。ドイツの資金提供によるこの3年間のプロジェクトは、森林利用に関する先進的な教育システム開発を目指す。その後、そのシステムを世界中で利用できるようにする。森林教育を小学生に実施することは、長期的にみて両国の森林の持続可能性を確保する出発点となる。タンザニアの人口の約半分、フィリピンの3分の1が15歳未満であるからだ。

 また一方で、グローバルな森林教育と林業リテラシーの充実も企画されている。FAO、国際熱帯木材機関(ITTO)、国際森林連合連合(IUFRO)は、六つの国・地域にわたる森林教育を主導し、オンライン・プラットフォームの構築を急務としている。

写真:©Yakap Kalikasan/Nelson Martires

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