世界の飢餓ニュース

私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。

【FAOとWHO】安全でなければ「食糧」といえない

 健康的な食事は、安全な食品から始まる。バクテリア、ウイルス、農薬、化学残留物に汚染された食品は、時に深刻な病気を引き起こし、最悪、死に至ることさえある。消費者は誰でも、購入する食品について、安全と高品質を期待する権利を持っている。

 食品の安全は、農場で始まり消費者で終わる複雑な経路をたどる。生産、収穫、貯蔵から調理、消費に至るまで、食物連鎖のすべての段階を考慮する必要がある。国連食糧農業機関(FAO)は、フード・チェーンのあらゆる側面に沿って食品の安全性を監督する唯一の国際機関である。 FAOと世界保健機関(WHO)は長年のパートナーシップを通じて、世界の食品安全を支援し、消費者の健康を守るよう努めてきた。一般にFAOは、フード・チェーンが生産し加工する食品の安全性問題に取り組み、WHOは公衆衛生部門を監督している。また消費者の購入と実食によって安全性が確認され、報告されることは、食品の安全性の保護に寄与する。

 では、食品の安全性を保つにはどうすればよいのか。

1. 最初から地元の食料生産者と取引する
 FAOは、農民・漁師のような食料生産者と協力し、食品衛生リスクを最小限に抑えるために、生産工程における衛生と慣行を遵守している。策定ガイドラインは、全世界の生産者に、食品を安全に保つだけでなく、市場にアクセスできるようにするための基本的な指示を提供する。国内外の規格に照らして販売することで生産者の収入増加、貧困の撲滅を目指す新市場を開拓する。

2. 世界基準を設定する
 FAOとWHOは、世界的な食品安全を保証する品質基準設定機関を共同設置している。専門家の科学的助言に従い、185カ国以上の加盟国からの代表者を含む委員会は、食品の安全と品質を保ち、貿易方法を確立するための国際食品基準、ガイドラインおよび行動規範を定めている。

3. 各国における規制管理システムの確認
 FAOは各国政府と協力し、食品法の見直しと更新、実証可能で首尾一貫した方針の策定、食品検査を実施開発に取り組んでいる。汚染された食品のサンプリンングと分析を通じて得たデータを共有し、各国に発生管理、封じ込めを推奨している。

4. 家庭における安全な食習慣の奨励
 食中毒から始まる病気は、家庭における安全でない習慣の結果である。清潔な水、暖房、冷蔵用電源などの設備不足、またはその信頼性が低い場合、食品を安全に取り扱うことは困難と言わざるを得ない。 FAOは、農村の人々と協働して現場でのリスクを特定し、ポスター・キャンペーン、メディア、口コミを通じて警鐘を鳴らし、消費者に明確で実用的な信頼に足るアドバイスを提供することを勧めている。

5. 「食品の安全性」と科学的知見
 FAOとWHOは、食品の潜在的危険性に関する最新の科学的知見を集積活用するために、全世界から専門家を招集し、有識者による定例会議を開催している。この会議は、食糧供給における化学的および微生物的リスクを評価し、それらをどのように封じ込めるかを決定している。また各国政府と国連関係機関に参考資料を提供している。

6. 緊急事態への備えと対応促進
 食品の安全性に関する緊急事態を防ぐことは、人類の最優先事項である。たとえばサルモネラ菌、大腸菌を発見した場合、迅速に管理・対処し、被害拡大を防止せねばならない。従事者および動物への悪影響の懸念に加え、これらの緊急事態は人々の生計と国家経済にも影響する恐れがある。国内消費のための食料入手可能性の低下、輸出市場の閉鎖、脅威に対応するための高いコストは、国家の治安と人口動態への危機をもたらす可能性がある。FAOとWHOは、国際食品安全機関ネットワーク(INFOSAN)を通じ、各国の食品安全リスク管理を支援している。

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