世界の飢餓ニュース

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エルサルバドルの干ばつ対策に3500万ドル規模の基金

 国連食糧農業機関(FAO)は2019年4月18日、イタリア・ローマでグリーン気候基金(GCF)3,500万ドルを設置し、エルサルバドルの干ばつ対策へ拠出を決定した。気候変動による同国農業を支援し、農村インフラと食糧供給システムの変革と強化に用いられる。同国は、深刻な干ばつ、洪水、熱帯低気圧に見舞われる地域である。中米「乾燥回廊」と呼ばれるエルサルバドル一帯では、200万人を超える人々が気候変動ゆえの飢餓と貧困の危機にある。

 グリーン気候基金の提供に先立って、プロジェクト「RECLIMA:リクリマ」5カ年計画は、1億2,770万ドルを計上し、干ばつに強い種子の使用など、気候に適応した策を推進してきた。また小規模農家の回復力を強化した。慢性的かつ致命的な水不足、気候変動に伴う降雨量、気温変動、極端な自然災害の発生が予想され、その通りに増加している。伐採による荒廃した丘陵地の農村住民の食料と水の安全供給は喫緊の課題である。この計画は、水源保護、帯水層の保養保全、劣化した生態系回復を目指し、植林を行い、持続可能な天然資源と地域の能力開発を行っている。

 グリーン気候基金に加え、エルサルバドル政府と米国基金イニシアチブ(FIAES)から9,180万ドルを受け取り、200万人超の人々のために水の確保、飢餓対策を行う。

 リクリマ計画は小規模農家の回復力の構築のため、生産的慣行の変革、基本的なインフラストラクチャー、技術的知識の向上によって、同国内の全農家の約15%を占める5万世帯を支援する。安全かつ持続可能で、さらに自己回復できる食料システム構築は、先住民族のコミュニティを含む約22万5,000人の生活に利益をもたらす。

 また17,000ヘクタールの荒廃した土地を再生し、農業と生態系が共存できる農業方針を策定、促進する。すでに約4,000世帯の家族が、雨水の貯留・分配を通じて、安全な水の利用を確保できるようになった。FAOは、これらをモデルケースとして、すべての大陸で本格的なGCFプロジェクトを策定し、今年度内に報告をまとめる方針だ。

(写真キャプション)
©FAO/Alessandra Benedetti

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