世界の飢餓ニュース

私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。

【FAO】災害後のモザンビークでの飢餓対策と支援活動

 国連食糧農業機関(FAO)は、サイクロンで深刻な被害を受けたモザンビークで、農業回復のために必要な種子類、器具の提供を開始した。被災により600人以上が死亡、185万人が被災したと言われる。また収穫期目前の洪水により、穀物生産量は半減すると見られる。さらにコレラやマラリアなどの伝染病の蔓延、飢餓など二次災害が拡大している。

 FAOはサイクロン・イダイが直撃した農家約1万5千世帯に、優先的に早生トウモロコシ、豆種など、農業用キットが提供され、飢餓状態になる前に、農業を回復することを目指している。モザンビークのマニカ州とソファラ州では、上記の1万5千世帯、約7万5千人が、世界食糧計画(WFP)から食糧と共に農機具と種子類を受給した。

 同国の穀物生産量、約25%がマニカ州とソファラ州に集中しており、サイクロンによって同地域の農業は壊滅的な打撃を受けた。被害は農業に留まらず、農業従事者の資産、貯蔵食糧、収穫前の農作物のほとんどが流されてしまった。自給自足農業は、モザンビーク経済と食料安全保障にとって極めて重要である。人口の80%以上が農業で生計を立てており、さらに彼らの99%が小規模農家である。

 サイクロン・イダイ以前にも、同地域では過去3年にわたり干ばつと洪水が繰り返し発生しており、すでに慢性的な食料不安状態にある。2018年12月、統合食料安全保障フェーズ分類(IPC)は、モザンビークの危機的状態を最悪レベルに認定し、深刻な飢餓状態にある人々が178万人に上ると推定した。

 イダイ被災は、この予測数値が今後さらに悪化することを意味しているFAOとWFPは生産性、農業、漁業のインフラの回復などの対応計画を策定し始めた。被災者の生計活動支援のためには、道路や灌漑用具などの農村インフラの修復、家畜への予防接種キャンペーン、飼料生産の増加、漁船や備品の修復または交換も必須となる。

 これらの現状を鑑みてFAOは、モザンビークの農業と漁業インフラ再構築、地元食料生産の再開、畜産業者支援を目的に、緊急基金として1,900万ドルの寄付への協力を訴えている。

(写真キャプション)
©FAO/Telcinia Dos Santos
ベイラ上空からの航空写真
©️Food for the Hungry

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