世界の飢餓ニュース

私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。

気候変動と戦うために必要な約30兆円の世界的同意

3,000億ドル(約32.5兆円)。今後20年間、温室効果ガスを止め、地球温暖化を食い止めるために必要な資金を国連と気候学者らが試算した。これは南米チリの国内総生産、または全世界の軍事費2カ月分にも相当する金額だ。緑化技術、宇宙空間への熱放射など、最新技術に関しての試算ではない。最も古い方法の一つ、数百万トンにも及ぶ「炭素」を「土壌に吸収させる」ために必要な金額だ。

 例えば、国連食糧農業機関(FAO)ルネ・カストロ・サラザール事務局長は、誤用、過放牧、森林破壊など、人的要因により劣化した全世界20億ヘクタール(満月の表面積が約19億ヘクタール)の土地のうち、9億ヘクタールの回復を牧草地に戻せば、食用作物と樹木が十分な炭素をバイオマスに変換できる。これによって温室効果ガス「CO2」排出を15〜20年間安定させることができ、その間に、新たな技術開発のための余裕ができる、と言う。全世界の政治的な意思決定によって3,000億ドルが捻出できれば、文字通り、約15年間の猶予が得られるのだ。

 この提案は、増大する砂漠化の問題への対処を含む。実際に地球上の3分の1の土地が、砂漠化など何らかの形で劣化し、約20億人の生活に直接影響している。気候変動の加速に加えて、2050年には世界人口は100億人近くに達すると言われる中、「砂漠化」は、どの国の誰であっても喫緊の課題である。特にサハラ砂漠以南のアフリカや南アジアなどでは、砂漠化の問題は顕著となっている。

 2019年9月、ニューデリーでの国連砂漠化会議では、196カ国と欧州連合が、2030年までに非生産的な土地を回復するための必要措置を講じるという宣言に同意した。もしこれが実現すれば「9億ヘクタール」にも届く回復と見られる。

 注意すべきは「砂漠」と「砂漠化」は別物であることだ。砂漠は、守られるべき独自の生態系である。一方、「砂漠化」は人為的影響によって、生態系が破壊された土地に起きる環境状態である。言うまでもなく、ハンガーゼロの前提条件に、気候変動対策がある。

An aerial view of planted trees in a desert in China's Gansu province.Photographer: Wang He/Getty Images

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