【FAO】第34回「漁業・水産業」会議(COFI34)を開催 | 世界の飢餓ニュース | ハンガーゼロ

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【FAO】第34回「漁業・水産業」会議(COFI34)を開催

 COFIは、1965年のFAOによって設立された。COFIは漁業と養殖産業など水産資源に関する問題と課題の共有、その解決を目指す唯一の国際会議でもある。イタリア・ローマにて2021年2月1~5日、第34回会議でも、各国政府、各地域の漁業団体、民間組織など全世界の関係者に向けて、最新の科学的知見に基づき、推奨事項と政策アドバイスを提供する。会期中、同会議は資源の持続可能性、生物多様性の保全を目指し、様々な事柄を討議された。

 なお、COFI34は今年「責任ある漁業のための行動規範」25周年を迎える。この規範は世界中で持続可能な漁業と水産資源開発への取り組みを導いてきた。しかし、気候変動、生物多様性の喪失、規制以前より存在する慣行、海洋・内陸・沿岸地域の利用に伴う開発競争の激化は、水産資源に関する生態系自体の安全を脅かしている。

 同会議は、緊急対応が必要として「持続可能な漁業と水産養殖のための宣言」を提出する見込み。宣言には「食の安全保障」と「栄養の確保」を達成するために、水生天然資源に関する効果的使用と方法に関して概説を行う。すなわち、科学的知見に基づく問題の解決策、技術革新、販売市場の開発、零細生産者の市場へのアクセス確保、および労働従事者に関する安全で適切な労働条件の徹底を求める。
 
 COFI34で扱われる主要テーマは、漁業と水産・養殖の現状、気候変動と生物多様性の損失の影響、水産資源と生物保全の両立と持続可能な成長、小規模漁業の役割と沿岸コミュニティの生計、違法操業の問題などが挙げられている。

 「水産資源の開発」と「生態系を含む環境保全(気候変動対策を含む)」は、そのまま「貧困と飢餓」の撲滅へと直結する重大な事柄だ。COVID-19パンデミックに苦しむ世界で、同宣言の方針と取り組みが注目される。

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