国連が警告「深刻な飢餓、20ヵ国以上で急増中」 | 世界の飢餓ニュース | ハンガーゼロ

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国連が警告「深刻な飢餓、20ヵ国以上で急増中」

 国連食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)は、今後数カ月以内に大規模な緊急支援がなければ、20ヵ国以上で急性かつ深刻な「飢餓」が増加すると警告している。

 最も懸念される国・地域は、イエメン、南スーダン、北部ナイジェリアである。南スーダンとイエメンの人々は、すでに壊滅的な危機に瀕している、または飢餓と死に直面している。

 20ヵ国中、アフリカ諸国が大半を占めるが、アジアのアフガニスタン、中東シリア、レバノン、またラテン・アメリカやカリブ海のハイチまで、全世界で急激な「飢餓」状態の蔓延が、ほぼ確定的とみられている。報告書などによれば、数百万人が飢餓で死ぬのを防ぐためには、可及的速やかに戦闘を即時停止すること、人々の生命維持のためのアクセス確保、55億米ドルに及ぶ援助が必要不可欠となる。

 急性「飢餓」状態の蔓延は、慢性的な貧困状態と気候変動に加えて、継続的な紛争、さらにCOVID-19による社会インフラの停滞と混乱によって起きている。具体的には2021年3月から7月の間に、アフガニスタン、中央アフリカ共和国、中央サヘル、エチオピア、ナイジェリア北部、モザンビーク北部、ソマリア、南スーダン、スーダンの一部では、紛争や暴力の長期化、増加の可能性がある。

 またCOVID-19による経済的損失は、ラテン・アメリカ諸国を直撃している。中東のイエメン、シリア、レバノンは、急激な通貨安、インフレの影響など経済的・社会的な不安を増している。

 アフガニスタン、マダガスカルからアフリカの角まで、極端な気候とラニーニャ現象の影響が5月まで続く可能性もある。東アフリカと紅海沿岸での蝗害は依然問題であり、アンゴラ、ボツワナ、ナミビア、ザンビア、ジンバブエでは、渡り鳥による夏季農作物の食害も発生するとみられる。

 またブルキナファソでは約270万人が、2021年6月から8月の間に深刻な食糧不安に直面すると予測されている。これは2019年の70万人から急増しているが、原因は西アフリカにおける紛争と暴力の拡大である。

 「貧困と飢餓」の撲滅に対する支援と行動が求められている。

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