世界の飢餓ニュース

私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。

アフリカにおける豚コレラ対策

 国連食糧農業機関(FAO)は、ヨーロッパと中央アジアでアフリカ豚コレラ(ASF)に対応可能な動物医療専門家を遠隔訓練している。ASFは、致死率・最大100%の豚(含イノシシ)のウイルス性疾患であり、経済的損失、貿易の混乱、生計の破綻、つまり「貧困と飢餓」の原因になる。

 2007年、感染した食肉によって拡大するASFはヨーロッパから中国まで全世界に被害をもたらした。最も効果的な対策は、最初の対応者となる獣医を訓練することになる。結果、現在、ASF対策オンラインコースを開発が決定され、1千人の獣医が受講済みとなっている。

 オンラインによる仮想訓練は費用対効果が高く、インターネット接続が可能であれば、どんな遠隔地からでも数百人規模で受講が可能である。また研修を受ける獣医にとっても都合の良い時間に学習できるようになる。まさにCOVID-19の現状に最適化したコースとなっている。現在、翻訳言語を追加するための開発も進んでいる。

 なお、このAFS対策コースは、ドイツのフリードリヒ・レフラー研究所や、リトアニアやスペインの研究所・専門家らのチームが監修し、口蹄疫の管理に関する欧州委員会(EuFMD)の支援を受けている。

 2019年11月から試験運用開始。2020年4月からヨーロッパ36カ国の450人の動物医療従事者を対象に英語で訓練を提供した。その後、セルビア語に翻訳され、7月にはバルカン8カ国へも提供開始。現在、スペイン語、またアジア太平洋27カ国、ラテン・アメリカとカリブ海の38カ国の言語に翻訳され、986人の参加者が受講を終えた。

 2021年にはロシア語版も計画され、南アフリカ、カナダなど獣医を訓練し、さらにAFS対策を拡充しようとする国々では改善も計画されている。

 「貧困と飢餓」の原因にもなる、アフリカ豚コレラ(AFS)対策のために言語もパンデミックの壁も越えて、世界が動き始めている。

Image by Peggychoucair from Pixabay

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