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シエラレオネの学校給食と飢餓対策

 世界的な物価高が叫ばれる中、新たな循環経済への取り組みが始動した。シエラレオネ北部カンビア地区タウヤ農民グループの女性たちは、歌を口ずさみながら手を動かしている。世界食糧計画(WFP)との協働事業として、彼女らは自家製の学校給食モデルを導入した。親が自分たちで学校給食の素材を栽培し提供し、そして調理師としても働くのである。
週3回、ジャガイモの葉、ナス、ピーマン、キュウリなどを収穫する彼女らは週払いで金曜には収入を得ることができる。2022年、70人の女性がWFPの提供するトレーニング・プログラムに参加した。
 自家栽培の農作物、学校への提供による子供たちの栄養状態の確保、学校による雇用創出。一石三鳥ともいえる、この取り組みによって国内で最も食料が不足している地域であるにもかかわらず、親は子どもを学校に通わせる余裕を持つことになった。
 なおシエラレオネは、人口の65%以上が貧困ライン(1日1.25ドル)以下で暮らす、世界最貧国のひとつでもある。6月には5年前と比較して食糧価格が62%上昇、現地通貨の価値が最低にまで下落したシエラレオネにおいて、この事例は特異点ともいうべき成功例である。
 この成功を受けて同国政府は、地元農業の活性化、学校給食による子ども栄養状態改善の重点化を決定。カンビア地区タウヤ農民グループの学校給食モデルを国内で拡大するべく、WFPとの協力関係を要請した。
WFPは、学校が農家から野菜を購入するための資金を提供し、子どもたちの食卓に確実に野菜が並ぶようにしている。結果、農家としての生産物にも余剰が生まれ、それらを市場に出すことができるようになっていく。
タウヤの女性らは、自分たちの必要を満たすだけでなく、地域の子どもの食の安全を守り教育機会を支え、自活する道を切り開くパイロット・モデルとなった。シエラレオネで「貧困と飢餓」への撲滅に向かって、着実な一歩が踏み出されている。

mdjanafarislamによるPixabayからの画像

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