あの日のままの街並み | 活動報告|ハンガーゼロ

活動報告

ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。

あの日のままの街並み

1月30日、発災からほぼ1ヶ月となった輪島市門前町を再び訪れました。

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 門前町の中心部である總持寺通りの光景は、1月6日に緊急支援物資を届けにきた時とさほど変わらない印象を与えています。輪島市では壊れた家や家財のがれきの処分方法の策定に時間がかかっており、被災者も商店もまだ片付けに着手できていません。そのためすでに七尾市や穴水町などで始まっている登録ボランティアの動員も見通せていません。さらに下水道設備の復旧の遅れもボランティア動員を難しくしています。 (追記:輪島市は2月10日から人数を制限して災害ボランティアの受け入れを発表)こうした対応の遅れは、2007年の能登半島沖地震で当時ハンガーゼロの緊急支援活動に携わった者としてもあきらかに違いを感じさせるものです。今回の地震によるダメージは、17年前とは比べられないほど甚大です。あの時の地震の最大激震地から復興を遂げたはずの門前町は、人々はもう一度いやもっと厳しい試練にさらされています。

 ハンガーゼロが被災者支援のために協力している門前聖書教会のそばにある沢田陶器店の倉庫に来ていた沢田さんと再会できました。「この1ヶ月ずっと車中泊していたのでこの倉庫の一角で寝れないかなと思って見たんだけどやはりダメージがあって無理みたい。隣の建物も崩れてきているからね・・。とにかく(門前は)何も変わっていません。ちょっとづつ(片付けに)手はつけていますけれど、がれきの処分先がまだなので町も私たちも何も変わっていません」余震による建物(自宅兼店舗)の不安でやむなく続けた車中泊が長期間となる中で、なお先が見通せないことも心労になっておられます。

 「わあ、魚だ!。これは嬉しいです。みんな魚が食べたいねって言ってたので本当に嬉しいです。声をかけてみんなで食べますね」持参したレトルト食品のパック(さばの味噌漬け、ぶりの照り焼き、筑前煮、ハンバーグなど)を手に取りながら喜んでいただけたことが何よりでした。「教会(門前聖書教会)の先生ご夫妻から常々声をかけていただいています。この前は能登ヘルプの方が来て、倉庫の中の様子も見てもらいました」厳しい現状から少しでも前に進めるようにハンガーゼロはこの町の応援をしていきます。

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門前町の児童館では自衛隊による入浴サービスが毎日行われています。この場所は2007年当時、被災者の心のケアとして森親善大使による慰問コンサートを2度にわたり開催したところでもあります。

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 児童館の隣にあるこの家は、2007年の被災者向けに自分の家を解体した後に建てられた平家の復興住宅です。被災者の所有地を担保に行政が敷地内に家を建て10年間は家賃のみを負担してもらい、その後に被災者が買い取ることもできるものです。この制度は過疎化が進む地区で住民流出を抑えるための処置として金沢モデルとして採用されました。今回もこの方式による復興住宅も検討されています。ちなみにこの家は、筆者の親族(被災時に危険判定)の建物です。もう一人の親族も今回はこの方式で自宅の再建を検討されていると聞きました。

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門前を後にして海沿いの道を金沢訪問に車を走らせていたときに、この美しい光景が目にとまりました。この美しい沿岸部にも隆起による深刻な被害が出ています。「神様どうぞこれ以上人々が苦しむことがないように助けてください」と祈り願いつつ被災者支援のための思いを新たにしました。

力強い支援に心より感謝を申し上げます。

ハンガーゼロ 緊急支援班 広報 鶴浦

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