ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。
2024年05月12日
5月10日(金)午後4時から輪島市門前町の総持寺通り商店街駐車場特設ステージで「森 祐理青空コンサート」が開催されました。会場には近隣の自宅や仮設住宅、避難所で生活をされている約70名ほどが来会され、森 佑理親善大使の歌とお話で被災者の心を優しく包み込こむひと時となりました。
コンサートは集まった方々の年齢層に合わせて皆さんが一緒に口ずさむことができる懐かしい歌謡曲や唱歌、またリズムに合わせて手拍子しながら歌ったりと皆さんの笑顔が広がりました。また、森さんが2007年の能登半島沖地震の支援で門前でコンサートをした思い出話や4月にトルコ地震被災者支援で現地で慰問活動をされたことなどのお話を交えて、能登半島地震の被災者の心に寄り添われました。会場には17年前のコンサートに参加された方もおいでになられました。
会場には、この催しにジョイントして森 佑理親善大使が名誉会員となっている大阪の茨木ロータリークラブの会員11名がトラックに「たこやき」と「綿菓子」の機材一式を積んで前日あるいは当日朝から門前町まで駆けつけてくださいました。たこやきと綿菓子の提供はコンサートの1時間前から行なわれ、たこ焼き食べながら、焼き上がりまでの時間にそれぞれの近況を話したりされていました。中には「家にいる孫がたこ焼き食べたいって言われて」という微笑ましいおばあちゃんもおられ、嬉しくなりました。たこ焼きと綿菓子の提供はコンサート後も行なわれ、また持参していただいた大阪の老舗のお菓子の配布をしていだきました。
1月1日の発災から5ヶ月目を迎えた門前町ではいまも地震直後とさほど変わらない光景が続いているところが点在します。コンサート会場前の大駐車場は壊れた家財の一時集積所となっていますが、それらが大量に積もられているようには見えませんでした。「最近ようやく罹災証明がとれたばかりでなので家はまだそのままです」「まだ近くの小学校の避難所で暮らしています。生活再建はまだまだ見通せません」(被災者)、「2007年の地震の時に(同商店街)お店は半壊でした。そして今度もまた半壊となりました。最初の時はまだ若かったから、よし頑張ろうと思いましたが、もう80歳だしお店を再開してもあと何年続けられるかと思うとね。だけんど商品の在庫があるのでお店を半分くらいにして再開することもちょっと考えています」(地元の洋服店主)
「私の家は(ここから見える)あの1階が潰れた家です。地震のときは家にいて首のところまで瓦礫に埋もれてしまったところを子どもが駆けつけてくれて命が助かったのです」ご年配の女性がコンサート後に森 祐理親善大使にところに来て涙ながらに地震の被災体験を語ってくださいました。
コンサート実現のため実行委員となって様々な調整や準備をしていただいた澤田陶器店の澤田さん。澤田さんは「野外コンサートじゃなくて青空コンサートにしてください。そのほうがなんか元気がでます」と提案され、まさのこの日は最高の青空となりました。感謝です。手にされているのは、皆さんに配られた「手作りクッキー」、地元の門前聖書教会を応援してくださっている全国友の会から提供していただきました。今回はこの門前だけでなく、小松、七尾の会場でも各地の友の会からたくさんのクッキーを届けていただきました。
帰りがけには、パンの缶詰「救缶鳥」も配布、「これいいですね。食べたことあります」と手にとって語られる方もおいでになりました。
門前聖書教会のトラス宣教師と奥様の美保さんは、震災直後から自らも被災しながらも地域住民に寄り添った支援を継続(能登ヘルプやハンガーゼロなどが応援)しておられます。美保さんは澤田さんとともに実行委員としてコンサートの準備をしてくださいました。
森 祐理親善大使のコンサートは、5月11日に日本基督教団小松教会、12日に七尾聖書教会(午前と午後)、13日に中能登町(福祉施設慰問)と続きます。皆様から寄せられた緊急募金により被災者の皆様への支援を行うことができました。心より感謝いたします。今後とも応援をよろしくお願いいたします。
ハンガーゼロ緊急支援チーム(広報)
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