ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。
2025年04月05日
4月3日と4日、石川県輪島市の4つの仮設住宅で被災者を励ます「さくらのコンサート」が開催されました。出演はハンガーゼロ親善大使の森祐理(福音歌手)さん、今回で4回目の被災者慰問となります。コンサートは、ハンガーゼロと現地で支援活動を続けている能登復興支援センター(趙泳相牧師。羽咋市に活動拠点)とモリユリ・ミュージック・ミニストリーにより開催し、会場毎に地元の支援グループやキリスト教会(門前聖書教会)、能登ヘルプ(キリスト教会の支援ネットワーク)ほかからボランティアの応援をいただきました。
3日午前は、輪島市門前町の道下第2団地、午後は同清水団地の仮設住宅の集会場に入居者に来ていただき、森祐理さんと一緒に懐かしい歌や手話を交えて楽しく歌ったりしながら、約1時間のコンサートを楽しんでいただきました。また歌の合間には阪神淡路大震災で弟さんを亡くされたことをきっかけに、30年間、国内外の被災地で試練の中にある人々に寄り添い励まし続けてきたことも語られ、トークや歌の中で涙を流される方もたくさんおられました。
午後のコンサートに来られた女性(70)は、「森祐理さんの歌を聴くのはこれで3回目です。とにかく歌もお話しも全部よかった。震災で亡くられた弟さんの話は何度聞いても涙が出ます」「・・去年の元日は自宅で息子(47歳)と二人でいました。テレビを見ていたら珠洲の地震速報が流れ、その後に大きな揺れ(震度7)が来ました。最初はドン縦に揺れ、その後の激しい横揺れで、家が大きく傾きました。私は居場所がよかったのでかろうじて助かりました。息子は2階でしたが傾いた窓からどうにか外に逃げることができました」「家を建て直す余力はありませんから、息子とどこかアパートに住めたらいいかなと話しています。いまは仕事に行く息子のために毎日、弁当作ったり、洗濯したりするのが私の日課ですが、今後のこともあるので、近くの福祉施設に問い合わせて少しだけでも働けないかなあと思っています」と震災当時から現在の状況を語られました。
4日午後の輪島市町野町の会場は、昨年の地震と9月の豪雨災害で被災された方が入居する仮設住宅でした。周辺地区は甚大な水害に襲われ、復旧工事は進展したものの、土砂に埋もれた家屋や土砂崩れの山肌など、いまだにその被害の爪痕が残っています。仮設住宅は少し高台に設置されていたため、豪雨による浸水は免れたとのことです。
コンサート終了後に挨拶された86歳の男性は、地区を襲った水害で自宅が全壊に見舞われながらも、能登復興支援センターの趙牧師とともにボランティア活動に精力的に参加、営んでいた酒店の一角を物資倉庫にして水(FUKUSHIMAいのちの水も協力)や食料(ハンガーゼロからのパンの缶詰も含む)の配布や炊き出し(給食や餅つきなど)などで地区の人々の復興を支えて来られました。「震災から1年以上が経過して少し落ち着いてきたので、これまで続けてきた物資支援は一旦お休みにして、今後はこうしたコンサートなどで皆さんの精神的なケアを心がけていきます」と明るく元気な声で語られとても皆さんを力強く励ましておられました。
森祐理親善大使により慰問コンサートは、この後も4月5日(土)に石川県野々市市での「トーク&ミニコンサート」(主催:メロディ会北陸のつどい)、同6日(日)午前に金沢中央教会、午後に内灘聖書教会(いずれもハンガーゼロ支援教会)にて「さくらのコンサート」として開催されます。いずれも入場無料、お近くの方はぜひご来会ください。ハンガーゼロスタッフも同行しています。
森祐理親善大使のコメント
「歌は心のお薬です。みなさんがこの大変な試練と向き合いながら希望を持って前に進めるように心のエネルギー、心の救援物資(神様の愛)を届けていきます」(コンサートから)
ハンガーゼロは皆様から寄せられた募金を用いて、災害被災者や紛争から逃れてきた難民への支援を続けていきます。皆様の温かい心の思い(祈り)とご支援を感謝いたします。
4月5日 災害支援部 広報現地報告
4月5日(土)メロディ会 北陸のつどい
ハンガーゼロのトルコ地震被災者支援のエピソードの後、トルコ後で歌う森佑理さん
4月6日(日)午前 金沢中央教会(礼拝)
金沢中央教会は、能登ヘルプを通じて積極的に被災者支援を継続しています。またハンガーゼロを通じてたくさんのチャイルドをサポートをしていただいています。
4月6日(日)午後 内灘聖書教会
内灘聖書教会は、震災直後から緊急復興支援の能登ヘルプの活動拠点(現在は一部を羽咋市内)として物資配布やボランティア受け入れ派遣を続けています。ハンガーゼロも協力してきました。
来会者のコメント(教会員)
内灘の仮設住宅を、全部回ってコンサートのチラシ入れて回りました。被災者の方きていただけたら嬉しいです。私は1年前の、門前での「青空コンサート」に参加した時のことを思い出します。何回か森さんのコンサート聴いてますが、今回はプロジェクター等の映像も、あって、トルコの様子や、森さんの小さい時の写真など見れて良かったです。曲と曲の、間合いと取り方も、よくて、聴く人を、惹きつける進行の、仕方が良かったです、それと、孫が少し初め、眠そうにしてたのですが、歌が良かったのか、ぐずることなく静かに聴けたことに感動してます。
全7回のコンサートは無事に終了、森祐理親善大使も最後まで全力で優しくそして熱く被災者を励まされました。
さくらのコンサートの運営をサポートいただきました皆様に心より感謝をいたします。
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