ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。
2025年10月17日
アフリカと西アジアは慢性的な飢餓
今年の国連5機関の報告によると、2024年に飢餓に直面した人は、世界人口の約8.2%、およそ6億7,300万人と推定され2022年の8.7%から減少しています。
しかし、残念なことにアフリカと西アジアでは慢性的な飢餓が着実に増加、アフリカでは3億700万人(5人に1人)を超え、西アジアでは人口の12.7%に当たる3,900万人が飢餓に直面しました。
慢性的な飢餓に苦しむ人々だけではなく、一定期間十分な食料が手に入らなかった人々は、2024年に約23億人、世界人口の28%となっています。
この傾向が続けば10年後には慢性的な栄養不足に陥る人が5億8,200万人、そのうち半数以上がアフリカで起こるとこの報告書は警告しています。この予測は2030年までに「飢餓をゼロに」という持続可能な開発目標(SDGs)が採択された2015年の水準に近く、目標の達成に大きな後れを取っているのが現状です。
私1人のささかやな支援を信じて
飢餓の主な要因である紛争、気候変動、景気後退などによって食料価格が高騰し、低所得の人々にとって特に深刻な打撃を与えていることは、近年日本の私たちも経験していることです。すべての人が安全で栄養のある食料を十分に手に入れることができ、子どもが健やかに夢を持って成長できる社会を目指していくために、私たちに何ができるでしょうか。
これだけ多くの人が飢餓・貧困に苦しんでいる中で私1人のささやかな支援がどれだけ役立つのか、と思う方もいるでしょう。しかし1人が1人を助けることで、支援を受けた人
の家族の生活が変わり、子どもが教育を受けることで地域、ひいては世界をも変えることができるのです。
全人的な取り組みこそ未来を開く
ハンガーゼロは皆さんのご支援を頂いて、飢餓に苦しむ隣人に緊急的な支援を行うと共に、教育、農業、保健衛生、リーダー育成、相容れない人々どうしの和解への取り組みの手助けをしています。そして人々が支援に頼ることなく自分たちの力で困難を克服し、未来を担う子どもたちを育てていくことができるよう励まし、支え続けています。
今年も世界食料デーのイベント(P.5)が様々な形で開催されます。是非参加して現地の報告に耳を傾けてください。
世界人口:2024年4月推計 81億1900万人
国連5機関:国連食糧農業機関(FAO)
国連食糧計画(WFP)
国連児童基金(ユニセフ)
国連農業開発基金(IFAD)
世界保健機関(WHO)
2025世界食料デーを開催中
ぜひ各地の世界食料デー大会にご来会ください
「あなたの1食分募金」にご協力を!
世界食料デー2025特集ページをご覧ください。こちらから
9月1日~11月末の期間、世界食料デー募金となります。
今回支援する(世界食料デー募金)毎月1000円から任意の金額で始めて頂けます。
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