スーダンにおける貧困と飢餓 | 世界の飢餓ニュース | ハンガーゼロ

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スーダンにおける貧困と飢餓

スーダンは2021年10月の軍事政変以来、混乱が続いている。国連人権高等弁務官フォルカー・テュルクは、スーダンにおける民政回復と民主主義移行について言及した。紛争は「紛争と飢餓」を加速させる主たる要因の一つである。スーダンでは現在進行形で暴力が横行している。
進行中の暴力は、2019年4月、30年間統治したオマル・アル・バシール大統領に対するクーデター以後、激化している。抗議者は殺害され、または行方不明になり負傷・拷問される。女性に対する性的暴力も横行している。目下、スーダンに持続的な文民政府が確立されない限り、この暴力は継続するとみられる。
弾圧被害は拡大している。2021年10月以降、約9096人が負傷。多くは治安部隊が恣意的に発射した実弾、ゴム弾、催涙ガス缶、その他の武器による被害である。このような社会治安の悪化、政情不安は、さらに貧困と飢餓を加速させている。
事実、飢餓と栄養不良が南スーダンでは拡大しており、人口の3分の2が急性食料不安に直面する恐れがある。南スーダンでは、気候変動による洪水と干ばつ被害も重なり、栄養失調と飢餓状態が蔓延している。
また同国の子ども140万人が栄養状態において不安があると予測されている。2022年11月に公表された「総合的食料安全保障レベル分類(IPC:Integrated Food Security Phase Classification)」による最新の分析結果によると、南スーダンの人口の約3分の2にあたる776万人が、すでに危機的な状況にある。この分析によれば、2023年4月から7月、農作物の収穫量が減る時期において、それはさらに悪化する。急性食料不安に直面し、140万人の子どもが栄養失調または飢餓状態になる可能性が高い。
これらの危機を回避するためには引き続き国際社会による人道支援が必要であり、紛争と気候変動への対策強化など、あらゆる支援が必要となる。南スーダンにおける貧困と飢餓の慢性化は、大きな課題となっている。

Marco TorrazzinaによるPixabayからの画像

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