世界食糧会議(WWF2023)のテーマ決定 | 世界の飢餓ニュース | ハンガーゼロ

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世界食糧会議(WWF2023)のテーマ決定

世界食糧会議(WWF)は4月27日、2023 年の開催テーマを正式に発表した。WFFは、国連食糧農業機関(FAO)の推進する運動体。気候変動の影響を最小限に抑え、健康的な食生活を世界的に拡大するためのプラットフォームとなることを目指している。特に若者主導、発明・開発、教育、文化の4点に注力しており「貧困と飢餓」対策において注目すべき存在となっている。

 FAOの第172 回会合と同時に発表されたテーマは、「変革こそ気候変動対策を加速する」。WWFによる現状認識はこうである。「2022年、10人に1人が空腹のまま就寝した。果物も野菜も買う余裕がない約31億人がでんぷん質の主食だけで生き延びた。子どもの3人に2人が健全な成長に必要な栄養を十分に取れていない。世界各国は、この現状を踏まえ、貧困、飢餓、不平等を是正・改善することを目指し、農業と食品システムの変革においてこそ協調すべきである。同時に私たちの環境、生物多様性、気候に関して悪影響を最小限に留めるべき選択肢を模索するべきだ」

 現行の農業と食料に関するシステムは、温室効果ガス排出の3分の1、世界の森林破壊の 90%、世界の水使用の70%を占めている。これは陸上の生物多様性損失の最大要因である。同時に食品こそ、自治体がゴミ処理のために埋める物質の中で最も多いカテゴリーとなっている。その総量は、実に毎年13億人の飢えた人々を養うのに十分だといわれている。

 WWF2023は、食料の持続可能な生産、食品ロス・廃棄の削減、持続可能な水管理、および持続可能な資源管理を若者主導で実現していくと強調した。若者主導の「貧困と飢餓」が胎動している。

写真=EnriqueによるPixabayからの画像

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