食品基準がいのちを救う | 世界の飢餓ニュース | ハンガーゼロ

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食品基準がいのちを救う

 世界食品安全デー(World Food Safety Day)を記念して、国連食糧農業機関 (FAO) と世界保健機関 (WHO) は、食中毒被害を予防するために、食品基準が人々の生命と生活を守ると訴えている。毎年10人に1人以上が汚染食品によって病気になり、42万人が死亡している。特に若者、社会的に弱い立場にある人々は200 種類に及ぶ食中毒の影響を受けているが、それらは予防可能である。すべての人に十分かつ安全な栄養価の高い食品を届ける、持続可能な食料システムの確立が急務となっている。

 今年の世界食品安全デーでは、食品の安全性に関する世界貿易機関 (WTO) のベンチマーク基準「コーデックス(Codex Alimentarius)」が強調された。この安全基準は、消費者、食品生産者、加工業者から国家食品管理機関に至るまで、あらゆる人々に推奨されるものである。FAOとWHOは、コーデックスによって加盟189カ国に、食品添加物、残留農薬、食品由来の抗菌剤耐性に対処するためのガイドライン、科学に基づいた安全基準を提供していく。

 またFAOは食品分野で働くすべての人が国際的食品衛生基準を遵守できるツールの提供も開始。このツールはコーデックス規格に基づいており、FAOの Webサイトよりダウンロード可能となっている。ガイドラインと規範を提供し、食品業界の人々が安全な食品を生産、加工、流通するために、また地元の食品安全に関する自治体当局とより適切に連携できるように支援することが、ツールの目的となっている。

現在、FAOとWHOは、世界の食品安全性を支援し、消費者の健康を保護するために、さまざまな問題を取り上げている。FAOは食品生産チェーンに沿った食品安全問題に取り組む一方、WHOが公衆衛生部門を監督し、維持している。世界食品安全デーは2019年より、国連によって毎年祝われている。食品由来のリスク予防、検出、管理支援に注意を促し、行動するように勧めている。なぜなら食料安全保障、人間の健康、持続可能な開発貢献こそ「貧困と飢餓の撲滅」への前進となるからである。

PexelsによるPixabayからの画像

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