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EU、野生生物保護のためにFAOへ2,500万ユーロの資金提供

 欧州連合EUは「持続可能な野生生物管理(SWM)」のためにFAOへ2500万ユーロの追加資金提供を決定。このプログラムは太平洋諸国、アフリカ、カリブの国と地域と協力し、野生生物の保護と食料安全保障の向上を目指す。野生生物の管理と保護、共存可能なあり方は、いうまでもなく各地域における「貧困と飢餓」の問題に直結している。国連食糧農業機関(FAO)は、この追加資金提供を歓迎し、乱獲と環境破壊を防ぎ、野生生物を保護し、人々の生計と食料安全保障の強化に用いることになる。
 プログラムSWMは、野生動物を食料、収入、文化的アイデンティティの重要な源としている人々に、特に重きを置いて遂行される。なぜなら都市部における野生動物の需要増加は、熱帯から亜熱帯地域の生態系バランス、先住民、地方コミュニティの食料安全保障に脅威を与えているからだ。またコロナ禍は、このような地方の先住民コミュニティに多大な影響をもたらした。
 プログラムSWMは、狩猟、漁業、野生生物に対する参加型の管理を通じ、持続的・合法的利用の改善を目指す。また今後は持続不能である野生動物資源の都市部での消費を減らすために、代替案の提供と確立を目指す。プログラムSWNは、ワンヘルス・アプローチを基軸概念として推進される。これは人類の健康を守ると同時に、動植物や環境への配慮にも取り組むという考え方である。それゆえ人間、家畜、野生生物、および生態系において、人獣共通感染リスク削減が一つの目標となっている点が特徴だ。
 EU追加資金によるFAOのプログラムAWMは、このように生態系全体を視野に入れて、貧困と飢餓の撲滅に向けて施策、支援活動を行う。持続可能な農業と食料システムへの移行、生産、栄養管理、環境配慮、生計改善を提供することは、地球規模での「貧困と飢餓」対策になる。

Image by Roman Grac from Pixabay

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