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世界食糧計画(WFP)学校給食の取り組み

 貧困と飢餓を撲滅するために重要な手段の一つ、それが学校給食である。子どもが労働から解放され教育を受けて必要な栄養を得ることは、蔓延し続ける貧困と飢餓への対抗策として急務といえる。特に2021年のコロナ禍以後、全世界で学校給食への支援が活発化している。WFPは2030年までに、すべての子どもが学校で毎日健康的な給食に与ることができるよう働きかけている。特にコロナ禍以前から学校給食に与れなかった約7300万人の子どもたちへの支援が焦点となっている。
 子どもが学校給食の提供を受けられると、さまざまなことが変わる。毎日、世界中の何百万もの子どもたちが空腹のままで学校に行き、飢えが彼らの集中力と学習能力に影響を与えている。また女の子の場合、家族が畑で手伝わせるか家事をさせるため、そもそも学校に行けない場合もある。紛争などの影響下にある子どもは、治安と社会情勢の安定した国の子らに比べ、休学する割合は2倍となり、女の子の場合2.5倍になってしまう。この現状が、学校給食によって変革される。現在の、また将来の貧困と飢餓への有効な対策となる。
 貧困と飢餓にあえぐ子どもらへの教育、健康、栄養を改善していく支援は、結果的に地域全体の将来を変え、食の安全保障のみならず、現地の経済強化につながっていく。
 WFPは、主に技術支援を提供し、同一国内プログラムの規模と品質を向上させるように、77カ国1億6000万人の子どもらの生活の質、教育アクセス、栄養状態の改善に貢献してきた。
 また学校給食は、家族にとって子どもを通学させる動機にもなる。試算によれば、経済的に圧迫されている家庭にとっては約10%の節約になる。また学校給食を起点に行われる補完的な栄養指導、健康対策は、現地の人材開発の基礎となっていく。
 このようにWFPによる世界各地での学校給食の取り組みは、貧困と飢餓の撲滅への大きな一歩として機能している。

Image by Andre from Pixabay

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