2023年09月01日

スーダンにおける貧困と飢餓

国連緊急援助関係者によると、この半年にわたる紛争状態がスーダンを過去最悪の人道的危機に陥れている。国連は紛争当事者に対して国際人道法に基づく義務を果たすよう呼びかけているが、状況は改善していない。

スーダン軍（SAF）と迅速支援軍（RSF）および他の武装勢力の間で勃発した争いが2023年４月中旬から継続しており、すでに9,000人超が死亡し、560万人以上が家を追われたと推察される。さらに2,500万人もの人々が援助を必要としている。彼らは「貧困と飢餓」に直面する人々である。

国連緊急援助部門のマーティン・グリフィス氏は、特にハルツーム、ダルフール、およびコルドファンの現状、現地の人々の悲惨な状況をこう述べた。「この半年間、現地では流血と恐怖からの逃げ場はなく、強姦や性的暴力に関する恐ろしい報告が絶えず出ています」

スーダンにおける対立・紛争が激化する中、援助を必要とする人々へのアクセスは、安全上の問題、官僚的な手続きの障壁によって何度となく中断させられている。加えて、同国のために働くスタッフと関係者らが少なくとも４月15日以降、45人が殺害または拘束されたという。

さらに幸いにも援助団体がアクセスできる地域においてさえ、資金不足のために援助活動が制約されている。2023年度内でスーダンに投じられるべき援助総額26億ドルのうち、わずか33％しか調達されていないのが実情である。

医療状況もまた深刻だ。紛争地域の医療施設の70％以上はすでに機能していない。コレラなどの疫病の危険度が国家全体を脅かしており、すでに1,000人以上の疑わしい症例が報告された。紛争による社会生活の基本的インフラの破壊も著しい。ほとんどの子どもたちが学校に通えない状況にあり、彼らの教育と国の未来に大きな打撃を与えている。当然、これらは、将来的にも貧困と飢餓に直結する問題ともなる。国連緊急援助部門の関係者らは「スーダンの人々を見捨てるわけにはいかない」と、現地における貧困と飢餓の撲滅、紛争の早期解決と対応のために国際社会と寄付者に支援増額を要請している。

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