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ウクライナにおける地雷除去と飢餓対策

戦争はいつでも貧困と飢餓の原因となる。ロシア・ウクライナ間での戦争は、特にウクライナにとって貧困と飢餓を発生させる要因となった。しかし希望がないわけではない。現在、ウクライナの農村地域では地雷除去プロジェクトが進行中である。このプロジェクトは、農地や農業用地に散在する地雷や他の危険な爆発物を除去することで、農業復興の一環として展開されている。

現在、ウクライナ戦争は3年目に突入し、同国はアフガニスタンとシリアを上回る、世界で最も地雷が多く掘り起こされた国になった。約2万5千平方キロメートルの農地に、紛争による地雷、そのほか危険な残骸が散在したままとなっている。これまでに数百人が死亡または負傷している。地雷の存在は農業活動を制限し、農家やその家族に安全上のリスクをもたらしている。それは長年にわたり穀物輸出国トップの地位を占めてきた農業大国ウクライナを脅かしており、世界の穀物価格の上昇と貧困の一因となっている。

ウクライナでは小規模農家が国内の牛乳、牛、果物、野菜の生産の大部分を担っており、食料生産労働力の4分の3を占めている。同時に、まさにこの小規模農家こそ、地雷の悪影響を被っている。多くの農家が生産を停止または削減しており、ほぼすべての企業が減収状態にある。

WFP(世界食糧計画)とFAO(国連食糧農業機関)は、ウクライナの農業復興支援のために地雷除去プロジェクトを共同実施している。このプロジェクトは、農地の地雷除去だけでなく、農村コミュニティの復興も視野に入れている。特に小規模農家を対象としており、彼らの農業活動を再開し、地雷から解放された安全な土地を提供することが狙いとなっている。同プロジェクトは、地雷除去だけでなく、農地復元を行い、地域経済の活性化や雇用機会の創出を目指すことで、ウクライナにおける貧困と飢餓に歯止めをかけるよう働きかける。

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