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黒人教会の試み


黒人教会食料安全ネットワーク (BCFSN) は、メリーランド州ボルチモアのプレザント・ホープ・バプテスト教会によって運営されている。彼らは黒人農家やその他の組織と協力し、教会を中心とした黒人向け食品のエコシステムを共同事業化している。目的は、米国における「貧困と飢餓」への対策である。特にアメリカ社会の底辺へと追いやられやすいアフロ・アメリカンへの支援を目的としている。

BCFSNは家庭菜園を教会の奉仕活動に統合するなど、数年間にわたり食料アクセスや慈善活動モデルの是非を検証。その後、ヒーバー・ブラウン牧師は、より多くの黒人教会が自分たちの土地で食料を栽培し始めることを発案し、教会の会衆や地元農家と協力し、黒人コミュニティで所有できる食料システムを構築した。

2015年のボルチモアでの抗議運動も、このシステム構築を後押しした。ブラウン牧師は治安や人々の生活の向上のためにもさまざまなアイデアを取り入れ、各農家、公衆衛生専門家、協力牧師らとともにそれを計画実現へと歩を進めた。抗議運動が暴徒化する中でも、牧師、農家、地域住民らは協力して、社会的混乱と何世代にもわたる政治的無視の悪影響を被る近隣地域に農産物を輸送、加工、配布する食料サプライチェーンの構築に尽力した。

現在BCFSN は全米にその活動範囲を拡大している。西はネブラスカ州オマハ、東海岸全域、さらには米国南東部全域に会員を擁している。

BCFSNは教会の所有する土地に庭園を設立し、小規模のファーマーズ・マーケットを主催、黒人農家からの卸売りを展開している。結果として最も豊かな国で、最も貧しく暮らす人々への「貧困と飢餓」対策を教会が担っている。教会の既存資産と会員のスキルは惜しみなく活用され、貧困を防ぎ、飢える人々に食料を運ぶ支援となっている。

(UnsplashのAlejandro Rugamaが撮影した写真)

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