私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。
2024年07月04日
世界食糧計画(WFP)が貧困と飢餓の撲滅のためにアフリカのコンゴ民主共和国で活動を継続している。まず避難民への食糧支援が必須となっている。止むことのない紛争により、コンゴ民主共和国の人々の3人に1人にあたる2700万人以上が深刻な飢餓状態にある。国連食糧農業機関(FAO)とWFPは、これは過去最高の数値を示していると警告を発している。
WFPは同国ゴマにあるブレンゴ難民キャンプで避難民9万人に食糧支援を行った。この背景には、深刻な食糧不足がある。特にイトゥリ州、北キブ州、南キブ州の540万人を含む、約2,340万人が危機的状況にあり、早急な対応が必要な食糧不安の直面している。
しかし、国内避難民の約640万人のうち、その多くがイトゥリ州、北キブ州、南キブ州に集中している。これら3州では530万人が家を追われていると考えられる。
2023年10月から12月中旬にかけて、北キブ州全域で暴力が激化、さらに72万人が避難を余儀なくされた。このような状況を受けて2023年6月以降、WFPはコンゴ民主共和国東部の紛争と危機の影響を受けて非難した人々への食糧と現金の支援、ならびに栄養失調からの回復を目指した支援を拡大している。事実、2023年11月までに、WFPは全国で520万人に対して食糧、現金、栄養失調支援、回復力を強化するために現地へ介入している。しかし問題は尽きない。高まる需要を満たすためには資金不足が課題となっている。WFPによれば、2024年7月まで事業を継続するには、さらに5億4,300万米ドルが必要となる。
また緊急食糧支援の必要性も継続している。イトゥリ州、北キブ州、南キブ州では人口の27%にあたる540万人が危機的な食糧不安に陥っており、そのうち120万人は緊急の食糧支援を必要としている。WFPは困窮している360万人に食糧、現金、栄養支援を提供予定である。コンゴのように紛争によって貧困と飢餓が加速する地域は他にもある。紛争解決もまた貧困と飢餓の撲滅への重要な一歩となっている。
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