私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。
2024年11月25日
FAOが2024年の「食料安全保障と栄養の現状」報告書を公表した。持続可能な開発目標(SDG)の「飢餓ゼロ」を目指すために、飢餓、食料不安、栄養失調に関する最新データ、健康的な食事の経済的な負担についての新しい推定が提示されている。全世界で蔓延する貧困と飢餓の主要な原因は紛争、気候変動、経済停滞による食料不安である。同報告書は、各国の事情を鑑みた食料と栄養の支援政策の必要性が強調されている。
同報告は「貧困と飢餓の撲滅」を達成するために必要な資金調達を定義づけ、その新たな方法論を提案している。各国の既存資金の可用性、その不足分を算出している。「貧困と飢餓の撲滅」という目標達成には大きなコストがかかる一方で、達成しない場合には将来的にさらに大きな社会的・経済的コストが生じることは自明である。負担の大きな国々に対しては追加の資金支援が必要となる。同時に各国がすでに持つ資金のより効率的使用が重要である。長期的な視点でいえば、紛争や気候変動といった主な要因に対処する介入に資金投資することが将来のさらなるコスト増加を防げると示唆している。
1. 最新の数値データと推定値の提示
・飢餓、食糧不安、栄養失調に関する最新の数値と報告
・健康的な食事の経済性に関する新しい推定値も示されています。
2. 食糧不安と栄養失調の主な要因
・紛争:地域紛争が影響を及ぼす食料の供給と分配
・気候変動と極端な気象:異常気象、気候変動が農業生産及ぼす深刻な影響
・経済減速と下降:世界経済停滞が食料アクセスに及ぼす悪影響
3. 政策ポートフォリオの提案
・上記要因に対処するための具体的政策
・政策実施に必要な資金
4. 資金調達の焦点
・SDG目標2-1および2-2を達成するための資金調達
・新定義と方法論を用いた食料安全保障、栄養状態のための資金調達
・既存資金の可用性、その格差推定、必要な追加資金
5. コスト評価
・目標達成するために必要なコスト可能性
・目標未達の場合の将来的リスク
6. 資金調達の必要性
7. 長期的な投資の重要性
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