2025年国際森林デー:森林と食のつながりを次世代へ | 世界の飢餓ニュース | ハンガーゼロ

世界の飢餓ニュース

私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。

2025年国際森林デー:森林と食のつながりを次世代へ

 国連食糧農業機関(FAO)は2025年3月21日、イタリアのローマ市と協力し、学生ら若者世代を対象に森林と食のつながりを紹介するイベントを開催。会場では、森林由来の食品の重要性や、生物多様性の保護に向けた教育が行われた。食糧安全保障を考える上で、森林と食品のつながり、その循環を知ることは重要であり、貧困と飢餓の撲滅のための前提知識となる。

 ローマ市のFAO公園は、都市の自然空間として整備され、世界中の樹木や植物が植栽されている。イベントには約250人の児童が参加、森林専門家の案内で地理的ゾーンごとの展示を巡りながら、森林食品やその栄養価について学んだ。また、森林資源を活用したアイスクリームの実演や試食も行われた。

 展示では、アサイーやナッツ、キノコ、カカオ豆などが紹介され、森林が食料生産に果たす役割が強調された。児童、若者たちは、持続可能な森林管理と食料安全保障の関係、伝統と革新の共存について理解を深める機会を得た。

 FAOによれば、森林が食糧、燃料、雇用を支え、生態系や農業の健全性にも貢献することを強調する必要がある。なぜなら気候変動や森林破壊などの課題に対しては、すでに20242031年の傾向と対策が、森林ロードマップとして策定されており、イノベーションによる解決を図っているからである。これらの試みは、広く周知されなくてはならない。

 森林は循環型経済の象徴であり、保全と活用のバランスが今後ますます重要となる。なぜなら、例えば植物やキノコ類は森林で育ち、動物の飼料となり、その動物から有機肥料がつくられ、それがまた植物やキノコ類を育てることになるからだ。この循環性が持続可能性と環境に対応する柔軟性の基礎であり、貧困と飢餓に対抗する生命線ともなるからである。このようにイベントでは森林保護、その機能の理解、それに基づく循環型経済の構築は、貧困と飢餓への対策となる点が、次代を担う児童や若者に対してアピールされた。

 

Image by Daniela from Pixabay

世界の飢餓ニュース一覧へ戻る

支援はこちらから

支援についてのよくある質問支援方法はこちらをご確認ください。

わたしから始める「一時募金」

毎月1000円から任意の金額で始めて頂けます。

今回支援する

世界を変える「毎月募金」

毎月1000円から任意の金額で始めて頂けます。

継続的に支援する