貧困と飢餓の撲滅に向けて、世界食糧デー2025を祝おう! | 世界の飢餓ニュース | ハンガーゼロ

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貧困と飢餓の撲滅に向けて、世界食糧デー2025を祝おう!

「世界食料デー2025」が10月16日に開催される。今年は特に国連食糧農業機関(FAO)創立80周年にあわせて貧困と飢餓の撲滅を覚えたい。この歴史的節目に際し、各国政府、国際機関、民間セクター、学術界、市民社会、農家、若者を含むあらゆる人々に対し、FAOは改めて貧困と飢餓の撲滅に向けた具体的行動を呼びかけている。
 現在も依然として多くの人々が栄養不足や極度の貧困に直面している。食料安全保障の確立は国際社会における喫緊の課題である。FAOは全世界で80年にわたり、農業と食料システムの改善を推進してきたが、気候変動、紛争、経済不安定などが重なり、数億人が依然として十分な食にアクセスできていない。こうした現状を打開するには、単なる援助に留まらず、農業食料システムそのものを変革し、すべての人々に多様で栄養価が高く、安全で手頃な価格の食品を保障する仕組みが不可欠である。
 今年の世界食料デーでは、「より良い食、より良い未来のために、手を携えて」をテーマに掲げて、各国でイベントやキャンペーンが展開されている。特にFAO本部に新設される「食と農業博物館とネットワーク」は、芸術や文化、教育を通じて人々が食と農業の重要性を理解し、貧困と飢餓の解決に向けた意識を高める場として機能する。この博物館は、インタラクティブな展示や料理教室、マルチメディア体験を通じて、個人の意識改革が実際の生活の中での行動に結びつくことを目指す。
FAOは、世界的な食料システムの変革において、国際協力のみならず地域社会と個人の参画が不可欠であると強調する。各国政府の政策的取り組みと並行して、市民一人ひとりが食品廃棄物を減らし、持続可能な消費を選択することだけが、飢餓の根本的解決につながるからだ。さらに、貧困層が農業や地域経済の一員として取り残されないようにするためには、公平な市場アクセスと資源配分が求められる。
 2025年の世界食料デーは、貧困と飢餓の撲滅に向けた国際社会の共同行動を促す転換点となり得る。FAO創立80周年を契機に、全世界のあらゆる人々が責務を果たし、協調的な努力を進めてこそ、現在の未来の食料安全保障が存在する。

(注)ハンガーゼロは、国連・世界食料デーの趣旨に賛同して、毎年9月から11月までを世界食料デー月間として、催事や募金運動を行なって世界の貧困・飢餓問題の解決に取り組んでいます。

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